日本酒には大まかに辛口・甘口という2種類の味わいがあり、人によって好みが分かれます。
一般的なイメージとしては、アルコール感が強いのが辛口、糖の甘みが強く飲みやすいのが甘口と思われている方も多いでしょう。
あながち間違いではありませんが、実は日本酒には「辛口・甘口」の判断基準があることをご存じでしょうか。
それは「日本酒度」というものです。
本記事では日本酒度について解説していきたいと思います。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。また、お酒は適度に楽しく飲みましょう。
日本酒度とは?
いきなり日本酒度と言われても初めて耳にする方も多いと思います。
日本酒度とは日本酒に含まれる糖分量を数値化したもので、飲みたいお酒を探す際の目安になります。
日本酒の甘辛度合いに対して±の数値で評価され、+になればなるほど辛口、-になればなるほど甘口の評価となります。
何に対してプラスマイナスなのか、というところですが
これは水との比重で考えられているので、糖分が多くなり水より重ければマイナス、糖分が少なくなり水より軽くなればプラスとなります。
また、日本酒度の他に「酸度」という目安もあり、こちらはその名の通りどれだけ酸味や旨味があるかを示します。
この2つを組み合わせてどのような味わいの日本酒かの目安とするのです。
日本酒度は酒蔵が公開していればラベルに書いてあります。
もし記載のない場合は非公開のことが多いので、その場合はレビューや店員さんに頼るしかありませんが…
辛口の日本酒
ここでは日本酒度が高い(+の値)辛口のお酒で、初めての方でも飲みやすいお酒を紹介します。
1.まさに水みたいに飲める!上善如水(じょうぜんみずのごとし):白瀧酒造
こちらは名前の通り水のようにスルスル飲めてしまうお酒です。
日本酒度は+4になります。
比較的流通量が多く、スーパーのお酒コーナーでも見かけることができます。
また、サイズも1800ml(1升)、720ml、300ml、180mlと豊富なので少しだけ飲みたい方、ちょっと試してみたい方にもおススメです。
2.日本一辛い日本酒!山法師 純米爆雷辛口原酒生酒 爆雷(やまぼうし ばくらい):六歌仙
こちらは今ある日本酒の中で最も辛口であるとされている、山法師 純米爆雷辛口原酒生酒 爆雷というお酒です。
日本酒度は驚異の+28!
こんなに日本酒度高かったら口当たりキツいんじゃ…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
むしろ口に入れた瞬間は生酒特有のフルーティーな味わいが広がり、後味はスッと消えていくので日本酒が苦手という方でも飲めるかもしれません。
生酒なので微炭酸感もあって飲みやすいです。
デメリットを挙げるとするなら、取り扱える店舗が限られており、通販含めても入手が難しいところでしょうか…
見つけたらぜひ購入してみましょう!
甘口の日本酒
甘口の日本酒はフルーティーな味わいで、口に入れた瞬間甘さが広がります。
1.甘さの中に上品さがある!越乃八豊 越後の甘口 純米酒(こしのはっぽう えちごのあまくち):越後酒造
商品名にもなるくらい甘口です!
日本酒度は-10です。
ただ甘いだけでなく、口に含んで飲むまでにしっかりとしたコクを感じられます。
辛党の方でも飲みやすい一品ではないでしょうか。
また比較的安価で手に入るため、気軽に飲むことができます(笑)
2.お酒本来のうまみ!東光 純米吟醸原酒(とうこう):小嶋総本店
こちらは山形米を使用した原酒になります。
原酒については別記事で解説しますが、簡単に言うと水を加えず、搾りそのままのものを指します。
原酒はアルコール度数が高くなりがちですが、東光はアルコール度数を16%に抑え初心者にも飲みやすいようになっています。
日本酒度は-4です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では今まで飲んだもののなかで個人的においしかったものをピックアップしましたが、日本酒は酒蔵、使用するお米などによって全く味が変わってきます。
他にもおいしいお酒はたくさんあるので、他の記事でも紹介していきたいと思います。
また、お酒に合うおつまみも紹介していけたらと思っていますので参考になると嬉しいです!
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