お米、食べてますか?
食事の中で主食となるお米。
皆さんはお米を炊いたことがあるでしょうか。
今はレトルトご飯も普及し、自炊する方でもお米を炊かない人もいると聞きますが、それでも自分で炊く方のほうが多数ではないかと思います。
もちろん私も毎日お米を食べているので、都度お米を炊いています。
今回はお米を炊く時に私が疑問に思ったことを記事にしようと思います。
小さい頃の記憶
私は小学生くらいの頃から、夏休みの宿題をキッカケに家事のお手伝いをしていました。
その中でも料理が個人的に好きでよく手伝っていました。(掃除は超がつくほど苦手でしたが笑)
もちろんその工程内には炊飯があるのですが、私の実家は寒い地域だったので冬場は水を触るのがとても嫌でした。
そこで水ではなくお湯で研いでいたところ、母に「何してんの!お湯で研いだらダメだよ!」と注意されました。
その当時の私は特に疑問に思うこともなく、「ダメならしょうがないか」で我慢して水で研いでいました。
大人になった今、ふと思うと意味が分かりません!
水でもお湯でも研げればいいのでは!?
そう思ったため、なぜあの時あんなことを言われたのか調べてみることにしました。
本当にお米はお湯で研いではいけないのか
お米をお湯で研いではいけない理由は、大きく3つあるようです。
においの問題
まず前提としてお米を研ぐ目的に、「肌糠(はだぬか)」と呼ばれる表面の糠を洗い落とすことがあります。
これは精米時に残った糠であり、米糠独特の匂いや味がします。
お米をお湯で研いでしまうと、温度によりお米が柔らかくなり、吸水力が上がってしまいます。
そうすると、本来落ちるはずの肌糠まで吸収してしまい炊き上がり時の香りに影響します。
味の問題
お米のおいしさの秘訣は、唾液中の「アミラーゼ」がお米のデンプンを分解して「麦芽糖」に変えることで甘みを生み出します。
ただ、この「アミラーゼ」はお米自体にも存在するもので、炊飯時に表面のデンプンが自身のアミラーゼにより分解され糖になります。
しかし、お米を研ぐ段階でお湯を使ってしまうと温度によりアミラーゼが働いてしまいます。
アミラーゼにより分解された糖はお湯と一緒に流れ出してしまい、本来の旨みを失ってしまうのです。
食感の問題
お米の主成分は上記にもあるデンプンです。
デンプンは温めると柔らかくなり粘り気が出ます。
お米をお湯で研ぐと表面のデンプンが溶けます。溶けたデンプンは温度が下がると再度固まるため、表面に糊の膜ができ、中まで水分が入りにくくなります。
そうすると、外はブニブニ、中は芯が残った何とも美味しくなさそうなお米が炊き上がってしまうのです。
お米を研ぐときは水で研ごう
美味しいお米を炊くにはやはり水で研いだほうがいいようです。
ただし、前記のアミラーゼが活性化する温度は25〜40℃となります。
冬場に水道から出てくる水の温度は0℃に近いため、そこまでキンキンの水で研ぐ必要はありません。
目安としてはちょっと冷たい(15℃程度)の水で研ぐようにしましょう。
どうしても水で研ぎたくない!
それでも水仕事は手荒れの原因にもなるし、なるべく触りたくないという人もいるかと思います。
そんな方は下記の方法をオススメします。
米研ぎボウルを変える
カップ型
カップ型の米とぎボウルです。
こちらは水を入れたときの対流で米を研げるので水に触れる必要がありません。
目盛り付きのものもあるので、計量もこれ一個で出来るのは便利ですね!
ただし、お米の量が多かったり、水の勢いが弱かったりするとお米がうまく回転しないことがあります。
その場合は水を満タンに入れて上下に振って研いでください。
ゆするだけ!簡単米とぎボウル
簡単にお米を研ぎたい方はゆするだけで研げる米とぎボウルがオススメです。
米を研ぐための特殊な形状をしているため、ゆするだけでお米を研ぐことが出来ます!
持ち手もついているため、もちろん水に触れる必要はありません。
また、ザルの目から糠や欠け、割れた米が落ちるので、炊飯時に均一に火が通りやすく、ふっくらとしたお米を炊くことが出来ます。
ただし、結構しっかりゆすらないといけないため、タイパを重視している方にはオススメ出来ません。
手の代わりに!米とぎ棒!
米とぎ棒は水に触らなくてもよくなるだけでなく、時短にもなりますし手で洗うよりもしっかりと米ぬかが落ちます。
炊飯釜のまま洗えるものなど、メーカー毎に様々な工夫が凝らされているため、自分の求める機能を調べてみてもいいかも知れません。
無洗米を使う
それさえも億劫という方は、いっそお米を研ぐのをやめてしまいましょう!
無洗米はあらかじめ肌糠を取り除いているため、わざわざ研ぐ必要はありません。
まとめ
今回は米とぎについての話題でしたがいかがでしたでしょうか。
皆さんも自分に合ったスタイルで家事の負担を減らして楽しく日々を過ごしましょう。
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